top of page

PRESS/REVIEW

アラン・クレムスキ  (ピアニスト・作曲家・ロ‒マ大賞受賞)

フレデリック・ダヴェリオと越智まどか。二人は心奪われる空気感を織りなし、人を魅了する音楽を奏でる素晴らしい音楽家であり、魅惑的なデュオと呼ぶにふさわしい。また、ラヴェルやムソルグスキーといった素晴らしい選曲も人を惹きつける。ラヴェルの « 亡き王女のためのパヴァーヌ »、« マ・メール・ロワ »、そしてムソルグスキーの « 展覧会の絵 » はどれもピアノのために作られた作品であり、ラヴェルによって三作品ともオーケストラのために編曲された。

この三作品において、フレデリック・ダヴェリオと越智まどかは編曲という困難な芸術を、最高の域で達成している。作曲家であっても演奏家であっても、音楽家達をこの編曲という困難な作業に導く第一の要素となるのは、(編曲を行う) オーケストラ作品や作曲家に対する崇拝や情熱である。

続いての原動力となるものは、その作品を別の楽器を用いて演奏することへの意欲、そしてその演奏を通して得る喜びである。もとの作品への敬意と、詩情と創造に富んだ発想力。この両者間に絶妙な調和を保ちながら新たな作品を生み出していくことは、音楽家にとって大きな挑戦である。編曲を成し遂げるためには、知性、高度な技、そして機転のきいたバランス感覚などが必要とされる。彼らの奏でる音色、オーケストレーション、そして響きには、才知と詩的な想像力が伺われ、それらは見事ピアノとコンサートアコーデオンのマリアージュを成功させている。

フレデリック・ダヴェリオは、コンサートアコーデオンに、彼自身に備わる気品を吹き込み、その楽器の響きと音楽性に思いもよらぬ新たな可能性を示した。彼のもと、アコーデオンはまるで不可思議で多様な音色を奏でるオーケストラやピアノとなる。

彼らのテクニックや眩いばかりのヴィルトゥオーゾ、そして詩情あふれる演奏は、毎回沢山の観客の間に喝采を呼び起こす。

さあ、夢のようで魅惑的な音楽の旅を、あなたも共にしてみてはいかがでしょうか。

ウィリアム・クリフ (詩人、2015年ゴンクール賞受賞)

私を号泣させたあなたたちの素晴らしいCDに感謝の気持ちを送ります。きっとムソルグスキーも遥か彼方から自分の曲があなたたちのあふれる感性によってこのように演奏されているのを聞いて、涙をこぼしているに違いありません。どうかこれからもあなた達の芸術が人々の心を温めていくよう育み続けてください。

Journal Petit Bleu, France

世界的にも希少なこの2つの楽器のマリアージュにおいて、2人のアーティストはそれぞれの楽器の素晴らしさを引き出しており、そこから聞こえてくるハーモニーと一体感は完璧なものである。


フレデリック・ダヴェリオの巧みな指先から生み出されるアコーディオンの響きは無限大の可能性を持っており、越智まどかの指先からは優美と繊細さ、そして素晴らしい気品と共に多様なリズム感覚と様々な音楽が弾きこなされている。

bottom of page